静岡市建設局道路部
道路計画課(道路企画係)
渡邉 泰史さん
道の駅としての原点に戻り、多くの方々に愛され続ける施設となるよう、地元の皆さんと共にチャレンジしていきたいと思います。
どんなお仕事をされていますか?
静岡市役所に勤め始めてから、農地整備課、都市計画課、河川課に所属し、現在、道路計画課で「道の駅」プロジェクトを担当しています。道の駅はインフラとしての道路の仕事に加え、地域コミュニティづくりや人口減少対策、観光拠点づくり、地域への経済波及といった色々なことが複合的に積み重なった事業で、多業種にわたる民間企業の方々や地域の方々と関わる機会が多く、貴重な経験をさせていただいています。
道の駅とトライアルパークの関係性は?
令和元年度から「蒲原道の駅」の整備を検討してきました。蒲原にどんな道の駅をつくるべきなのか、地元の皆さんと検討したとき、「道の駅だけで物事が完結するのではなく、訪れた人に対し地域への周遊を促し、街全体を活性化させてほしい」という意見が挙がりました。近年の複合型の道の駅は、あらゆる機能が揃っていて、地域活性の起爆剤となっている一方、地域の既存の商店を疲弊させたり、目的地化されるあまり、地域全体への周遊が起こりにくくなったりするという懸念があることも事実です。
そこで、蒲原道の駅は、いきなりあらゆる機能を揃えた道の駅をつくってしまうのではなく、まずは暫定形態で施設をオープンさせ、蒲原に相応しい機能のあり方や、施設の使い方、使われ方を試行(トライアル)する期間を設けることにしました。この期間の施設名称が「トライアルパーク蒲原」です。何か事業を起こしたいとき、まずはトライアルで実施していただき、その結果、蒲原に馴染むものは継続し、馴染まないものは再検討するなど、柔軟な軌道修正ができれば良いと思います。トライアルを重ねた後、本当に必要な機能が洗練され、地域への周遊に寄与するサービスができた時には、道の駅など次のステップに向け、更にこの場所を進化させていきます。
トライアルパーク蒲原に期待することって何ですか?
訪れた方々に楽しんでいただくのは当然として、この場所を使ってトライアルするプレイヤーの方々にも、自分の事業の可能性探しを大いに楽しんでいただきたいです。トライアルに参加したプレイヤーが、新しいアイデアを生み出したり、新事業を確立して成長したりして、本格的に蒲原の街に出店するような流れができれば、街全体の活性化につながると思っています。
トライアルパーク蒲原にどのように関わっていきたいと思いますか?
トライアルパーク蒲原は、地元の皆さんが一丸となって、行政とともに取組みを進めてくださいました。特に、若い年代の方が中心となって、蒲原を活性化させるための道の駅の在り方について、何度も勉強会を開いてアイデアを出し合ってくださいました。
そんな地元の皆さんの熱意と期待に応えるためにも、トライアルパークや道の駅をつくって終わりにしたくないと思っています。今後も、多くの方に愛され続け、街全体の活性化につながる施設となるよう、サポートしていきたいです。