夢の実現に向け、挑戦しやすい場所でありますように

どんなお仕事をされていますか？

私は静岡市葵区梅屋町で「cocorohana」というプリザーブドフラワーや生花、アーティフィシャルフラワー（造花）を使ってアレンジするフラワー雑貨店を営んでいます。

代表作はボトルフラワー。
２８歳からバーテンダーの仕事をしながら始めたフラワーアレンジメントの勉強だったのですが、当時、同業者にお礼をしたくて贈り物をしようとふと「ウィスキーのボトルにドライフラワーやプリザーブドフラワーをアレンジしてみよう」と思いつきました。
バーのお客様に百貨店の方がいて「ボトルフラワー」を紹介したところ、期間限定のイベントの出店を提案されました。それがきっかけでバーテンダーを辞め、現在の事業を始めたのです。

それから個展やワークショップを開催し、都内のデパートでも出店しました。経営者としても経験もなければ、知名度もなかったフラワー作家がデパートでPOP UP STOREを展開できた知識を活かし、周りで活動をする夢や目標を持って頑張っている人たちと手を取り合い、活躍の場を提供しながら活動を続けてまいりました。
例えばBake shop moshさんの焼き菓子の卸をしている友人から仕入れてお花と焼き菓子をセット売りしたり、ゴードンこーひーさんのコーヒーとお花のセット売りをしたりもしました。デパートで出店しながら自分がバイヤーとなり地域の商品をデパートで販売することで共に盛り上がれたら私も嬉しいと考えていました。

２０２０年、コロナ禍は人々の生活を一変させ、世界中が混乱し経済活動は止まってしまった。私のお店も客足は減り、いよいよ閉店の文字が過るほど打撃も大きかったです。ですが簡単には諦めるわけにはいかない！なんとか気持ちを前向きに持ち直し、起死回生で生まれたアイデア『御花印帳』。
緊急事態宣言下では飲食店のクローズや冠婚葬祭の中止や延期が相次ぎ、お花の出る幕が無くなり、花業界の損失も大変大きかったのです。同じ悩みを抱える生花店や園芸店と手を組みクラウドファンディングを企画し、御花印帳を制作、販売を始めました。
神社・仏閣を巡って集める御朱印巡りのようにお花屋さんを巡って御花印を集めるというもの。
人を集めることができないのであれば人に巡ってもらうことで少しでも売上の底上げにつながればと考えました。企画は話題を生み、テレビや新聞でも取り上げられました。

御花印が「かわいい」「癒される」とSNSで幅広く拡散され、今では全国からお店にご来店くださるお客様が増えました。そしてビジネスコンテストでは優秀賞を受賞。静岡県の経営革新計画に承認されました。
御花印巡りを通じて地域活性化を実現してまいりたいと現在も加盟店募集をしながら広げております。

トライアルパーク蒲原に期待することって何ですか？

御花印帳は全国展開の企画で現在、加盟店舗数は9都府県５０店舗となっています。

そんな加盟店舗様といつか「花フェス静岡」といった御花印巡りのイベントを開催すること、静岡の企業様や市と連携することで訪れるお客様にも喜んでいただけるような企画にしていきたいと夢を描いております。

7月2日・3日のトライアルパーク様のオープニングイベントに御花印巡りイベントブースを出店させていただきました。参加してくれた加盟店はお花屋さんや園芸店、カフェやお寺１０店舗。イベント限定の御花印がもらえるとあって全国からお客様に駆けつけていただきトライアルは無事に成功。いつかトライアルパーク全体を貸し切って開催できるよう今年は知名度UPのため、様々なイベントに積極的に出店してまいります。

これからもトライアルパークが沢山の夢の実現に向け挑戦しやすい場所でありますよう今後のご活躍に期待しております。私たちが子供たちにその成功例を作ってあげることでこの街で挑戦し、背中を追い越してくれる若者が沢山育ってくれることを願っています。
オープニングを共に携わることができた経験はこれからの御花印帳プロジェクトにも大きな成果を与えてくださいました。本当にありがとうございました。