BACKPACKERS HOSTEL
燕之宿オーナー代表
大澤 康正さん
自分が好きになった町だから、町のために少しずつでもチャレンジしていきたいなと思います。
どんなお仕事をされていますか?
6年前に家族と一緒に蒲原に移住してきて、今は駄菓子屋と宿を経営しています。僕は元々長崎県壱岐島の出身なんですが、サラリーマン時代に静岡市の勤務になって、7年ほど静岡駅周辺で暮らしていました。その当時、休日にふらっと電車に乗って蒲原を訪れたのが最初で、旧道を歩いていたら地元の方が話しかけてきてくれたんですよね。その時の町の雰囲気と人の良さが何となく印象に残っていて。でも、もちろんその頃は移住なんて全く考えていなかったんです。
その後、千葉に転勤になったんですが、家族も出来たのでまたどこかに異動する転勤生活より仕事を変えることを考え始めたんです。自分に何が出来るのかなと考えた時、自分自身インテリアと建築が好きで、特に古いモノが好きだったので、古民家のリフォームを施工している富士市の建築会社に縁あって勤め始めることになりました。
それからまた家族で蒲原散策に来た時に、ふと最初の蒲原の印象がよみがえってきたんです。住むならここにしようと、蒲原で家探しを始めました。最初は自宅兼駄菓子屋にして、仕事は建築会社に勤めていたんですが、そこから宿という事業を考え始め、古民家を探し、色々な国のバックパッカーの人達にも意見を聞きながら、ようやく2020年にBACKPACKERS HOSTEL燕之宿をスタートしました。
トライアルパーク蒲原に期待することって何ですか?
蒲原に引っ越してきてから、町の人達から「なんでこんなところに引っ越してきたの?」と聞かれることが多かったんですよね。正直ショックでした。僕としては、ここが好きだし、かっこいいからと思っていたんですが、長く住んでいる人達は町に対する自信がないんだなと。しかも自分たちが移り住んで1年くらいの間に10軒くらいの古民家が解体されたり、建て替えられたり。せっかくこの古い町並みが好きで移住してきたのに、5年後、10年後は一体どうなるんだろうと寂しい思いでした。
だからこそ、このトライアルパーク蒲原には期待しています。町の外からトライアルパーク蒲原に人が来るようになり、町にも来てくれた時に、この町いいねと言ってくれたら、町の人達もだんだんと町に自信を持てるようになるかなと思うんです。トライアルパーク蒲原以外で町にいかに人を呼び込み、楽しめるコンテンツや仕組みをどう作っていくか。いい町だねって言ってもらえるような環境が出来てくれば、きっともっと素敵な町になるんじゃないかと思います。少しずつでも、仲間と一緒に町づくりに取り組んでいけたらと思います。
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BACKPACKERS HOSTEL
燕之宿オーナー代表
大澤 康正さん
TEL: 090-6633-0169
https://tsubamenoyado.net/